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連載 会社の流儀(802) ITステージ (東京)

真のソリューションを提供する人材とは?
IT業界の人間力向上を目指して

「IT業界は、PCの登場からまだ30数年程度という若い業界です。ビジネスに対するスタンスやマナーなど基本的なことで歴史ある他業界に比べて甘い部分が多々あると思う。事業を通じて少しでも業界のレベルアップに貢献できたらと考えています」
こう話すのは、ITステージ株式会社の鳴戸一彦社長だ。同社は設立以来、Webサイトを始めとし、CMS(コンテンツ管理システム)・CRM(顧客管理システム)・モバイル・検索エンジンなど先端分野に積極的に携わってきた・
ゼネコン的な構造があるとされるIT業界。大手の仕事が下請け孫受けへと降りてくるが、設計書通りにこなすだけの下流工程の仕事では、目指す人材への成長は難しい。同社には大手との直接の取引により、プロジェクトの上流工程から参画できる強みがある。
「大手の社員と同じステージを経験するのは重要です。当社の従業員は少数精鋭。会社の従業員は契約上の上下関係があっても、仕事を挟めば人間は対等です。気後れせず、自身を持って質の高い仕事をすることが第一。仕事でぶつかることも恐れるなと伝えています。」
IT業界で必要とされる人材について、鳴戸社長は次のように話す。「まず、ITはあくまで企業経営のための戦略的ツールであるという意識を持つことが大切。そしてクライアントのため、主体的に仕事ができる人材です」

プロフェッショナルたれ 同じ志の仲間を増やしたい

また、クライアントはITの専門家ではないためにIT化の真の効果がわかっていないケースもある。それを浮き彫りにするのも重要だという。
「つまり、技術力だけではダメ。コミュニケーション力、企画力、マネジメント力、実行力、問題解決力など、総合的な人間力のバランスが取れている人材が本当に求められるソリューションを提供できるのです」
慶應義塾大学を卒業後、大手アパレル企業に就職した鳴戸社長、8年間にわたり経営企画に携わる中で、コンピューターと出会った。
「当時は、コンピューターは社内の特定の人だけが扱う程度。しかし、間違いなく経営にコンピューターを用いて高度な仕事をする時代が来るという確信があった。そして32歳のときに、全く異質なIT業界に飛び込みました」
大手IT企業に転職後は、営業やマネジメントに従事。50歳を迎えたのを機に退職し、上川稔会長創業の同社に参画した。
最後に、鳴戸社長はIT業界の未来に対する思いを話してくれた。
「どの業界にも共通ですが、プロフェッショナルの仕事とは、時間やコストなどの制約がある中で、クライアントの立場で最良のものを提供すること。その姿勢を、業界全体にもっと浸透させたい。そんな同じ志をもつ仲間を増やしていければと思っています。」

【会社データ】

本社=東京都港区三田2-2-15 三田網町デュープレックスR’s2F
TEL=03-3455-3340
設立=2002年12月
資本金=1300万円
従業員数=20名
事業内容=ITコンサルティング、SI構築・導入サービス、インターネット関連システム構築・関連サービス、Web関連ソフトウェア販売など
http://www.itstage.co.jp